宇宙量子連携加速器部門
研究概要
部門長Department head
坂口聡志・理
部門の目的
加速器を基盤とした宇宙ダークマター探索と量子ビームの宇宙産業応用を推進。
3〜5年の主な取り組み
LHCにおいてATLAS/FASER実験とデータ解析。
119番新元素合成研究、宇宙における重元素合成の理解の進展。
将来想定されるテーマ及び波及効果
HL-LHCおよび将来加速器を用いたダークマター探査。
長寿命超重核の合成研究、宇宙における重元素合成の解明。
高速・高感度放射線検出器の開発と医療応用。
主な研究テーマ
119番新元素合成研究、革新的質量分光器で迫る元素の起源
高速・高感度放射線検出器の開発と医療応用
坂口教授、若狭教授
量子ビームによる半導体デバイスの宇宙線影響評価と宇宙線計測
渡辺教授
LHC-ATLAS/FASER実験における素粒子研究・ダークマター探索、
東城教授、音野准教授
メンバーMember
部門長
坂口 聡志
教授
所属理学研究院
研究分野実験核物理学
👨🔬
東城 順治
教授
所属理学研究院
研究分野素粒子実験
若狭 智嗣
教授
所属理学研究院
研究分野実験核物理学
市川 雄一
准教授
所属理学研究院
研究分野実験核物理学
音野 瑛俊
准教授
所属理学研究院
研究分野素粒子実験
高峰 愛子
准教授
所属理学研究院
研究分野実験核物理学
👨🔬
庭瀬 暁隆
助教
所属理学研究院
研究分野実験核物理学
渡辺幸信
教授
所属総合理工学研究院
研究分野実験核物理学
川瀬 頌一郎
助教
所属総合理工学研究院
研究分野実験核物理学
宇宙量子連携加速器部門
部門長
坂口聡志
研究項目
- 新元素の合成。元素周期表における人類未到の第8周期の新元素を量子ビームによる重イオン核融合反応で合成する。
- 新原子核の合成。人工的に生成した中性子過剰核の融合反応により、新たな長寿命超重核を合成する手法を開拓する。
- 宇宙における元素合成過程の解明。超新星爆発や中性子星連星合体などの爆発的天体現象における重元素の起源の解明。
- 加速器により供給される量子ビームの新たな計測技術、医療・産業への新たな応用手法の開発。
宇宙量子連携加速器部門
川瀬 頌一郎
研究項目
- 半導体デバイスや超伝導回路などへの放射線影響(特に宇宙線ミューオンによる影響)の実験的研究
- ミューオン原子核捕獲反応における粒子放出測定を通じた反応機構の解明
- 計算機設置実環境における低エネルギー宇宙線ミューオンのエネルギー・角度分布測定
宇宙量子連携加速器部門
渡邊幸信
研究項目
- 半導体メモリ素子の宇宙線起因ソフトエラー発生機構の解明
- 加速器応用分野(高レベル放射性廃棄物の核変換、中性子源開発等)に不可欠な陽子・中性子・重陽子入射核反応断面積(核データ)の測定及び理論解析
- 負ミューオン原子核捕獲反応データの測定及びデータベース化
宇宙量子連携加速器部門
市川 雄一
研究項目
- スピン操作した量子Radioactive Isotope (RI)ビームの生成およびスピン配向度向上の開発
- スピン操作RIビームを用いた核電磁モーメント測定によるエキゾチック核の構造研究と極限天体現象における重元素合成過程の解明
- 核スピンメーザーを用いた周波数超精密測定による素粒子の標準模型を超える未知粒子の探索実験:電気双極子モーメント探索、アクシオン的粒子探索
宇宙量子連携加速器部門
高峰 愛子
研究項目
- 超低速RIビームを用いた精密分光による不安定核の静的特性研究
- 精密質量分光による重元素合成過程の解明
- 精密レーザー分光を用いた長寿命核分裂生成物の研究
宇宙量子連携加速器部門
音野 瑛俊
研究項目
- 素粒子標準模型を超える新物理の実験的探索
- 欧州原子核研究機構(CERN)の大型ハドロン衝突型加速器(LHC)を用いた
-
精密レーザー分光を用いた長寿命核分裂生成物の研究
・ATLAS 実験
・FASER 実験
宇宙量子連携加速器部門
若狭 智嗣
研究項目
- 核⼦散乱におけるスピンエンタングルメント指標(エンタングルメントエントロピー )を通した核⼒モデル解析と実験的検証
- 核子ノックアウト反応によるスピン媒質効果の解明に向けた反跳陽子偏極度計の開発
- FFA加速器を用いた陽子・中性子照射系と原子核の陽子・中性子半径の独立測定で迫る状態方程式と元素合成